「くまもと俳句ポスト」第十二期開函分の特選句です!
大地震の亀裂あらはな刈田かな (熊本県熊本市 野﨑一雄)
【講評】
一昨年の熊本地震である。稲が実っている間ははっきりしなかったが、稲を刈って刈田となると、こんなに大きな亀裂が走っていたのかと、あらためて驚き、再びあのときの恐怖がよみがえったのである。くっきりと深く大きい亀裂が印象的で、対象を瞬時に把握した、力強い写生句である。熊本地震からもうすぐ三年目だが、亡くなった方たちのご冥福をお祈りするとともに、今も仮設住宅に住む方たちをはじめ多くの被災者の方たちに心からお見舞いを申し上げたい。
◆岩岡中正選( 日本伝統俳句協会理事 )
◆平成29年12月31日開函
◆投句総数 228句
次回は、6月末に開函予定です。多くのご投句をお待ちしております。
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