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城あれば城の高きに小鳥来る
にはとりの羽搏きつよし豊の秋
一幹に触れれば父のごと涼し
子ら発ちて大葭切りの鳴くばかり
朝採りの紫紺したたる茄子の馬
ずんずんと吾沈みゆく蝉時雨
しみじみと煮込む大根漱石忌
終戦日紙飛行機が畳の上
阿蘇谷の荒き夜の雨ぼたん鍋
雲海を褥に阿蘇の五岳かな |
宮野 しゆん
(山口県 長門市)
加藤 いろは (熊本県 熊本市)
内藤 悦子 (熊本県 熊本市)
末園 薫 (福岡県 福岡市)
佐藤 綺峰 (福岡県 直方市)
粟津 玲子 (熊本県 熊本市)
大里 義孝 (福岡県 嘉麻市)
隈 可須奈 (福岡県 北九州市)
石松 昌子 (福岡県 遠賀町)
深川 昇 (熊本県 菊陽町) |