「くまもと俳句ポスト」第八期開函分の特選句です!
激動に 生きし小楠 草の露 (熊本県熊本市 児玉胡餅)
【講評】
幕末の思想家・政治家であった横井小楠が、門弟を指導した塾であり、今は記念館となっている四時軒(熊本市東区沼山津)での作であろう。幕府改革に参画し、のち新政府にも招聘されて活躍したが、天主教の布教にかかわっているとして暗殺された。そんな時代の激動そのままに、生きた郷土の英偉の生涯を、「草の露」として偲んだ、その直截さがいい。
◆星永文夫選( 俳誌「霏霏」主宰 )
◆平成27年12月31日開函
◆投句総数 1,306句
次回は、6月末に開函予定です。多くのご投句をお待ちしております。