「くまもと俳句ポスト」第七期開函分の特選句です!
うみおぼろ
湖朧汀女の気配ありにけり (熊本県熊本市 山﨑綾子)
【講評】
中村汀女は明治三十三年、父斎藤平四郎、母亭の一人娘として江津湖のほとりに生まれた。結婚後は遠くから故郷や親を思いやる俳句を多く作ったので「江津湖の汀女」と云われた。今は生家も残されていないが江津湖畔を訪れると、春の朦朧とした雰囲気も手伝って今にも汀女が佇んで居るように思われたのであろう。「朧」の季題が動かせない。
◆井芹眞一郎選(日本伝統俳句協会理事)
◆平成27年6月30日開函
◆投句総数 622句
次回は、12月末に開函予定です。多くのご投句をお待ちしております。